ジロン自動車、ジロン号、誕生秘話、必見です。 H20.8.29.
2008年08月29日
これもお客様の日ごろからのご愛顧の賜物です。
御礼を申し上げると共に、今後ともよろしくお願い申し上げます。
突然ですが、なぜ弊社は”ジロン自動車株式会社”という社名なのか、
ご存知でしょうか。
創業者の故、吉田二郎はもともと日本の警察署に身をおいており、
戦時中は日本の統治下にあったマレーシアの警察署長も務めていたのですが、
終戦、帰国と同時にかねてから、大好きだった車の世界に身を投じ、
”吉田自動車工業所”を創業、また念願であった手造りのオリジナルカーを
製作しこのネーミングに自身の名前である二郎のスペル、”JIRO”に
”N”をつけ”ジロン号”として昭和39年完成に至りました。
この車両は当時、吉田二郎本人と共にTV出演をはたし、
雑誌等にも数多く紹介され大評判となり、まさにジロンの広告塔となりました。
その後、欧州車中心の輸入販売を本格的に開始し、昭和45年に社名も”ジロン自動車株式会社”となったというわけです。
上記のクラシック風オリジナルカー”ジロン号”のご紹介です。
1960年式、”ジロン号”
ベース車両 ダットサン シルビア(機関部)
ダットサン ブルーバード(インパネ他)
製作期間2年、1600cc、車両重量920Kg、長さ×幅×高さ 3.86m×1.54m×1.52m
”大阪5”のシングルナンバーが映えるフロントマスク、非常時のクランクハンドルも見えます。
創業者の精神をうけつぐべく、ジロン号ロゴシール、キーホルダーマスコット等鋭意企画中、
ご期待ください。
※以下、ジロン号各部ディテールです。
特徴的なスクエアなボディラインとランドゥトップ仕上げです。
クラシカルな両サイド開きのエンジンフード、SUのツインキャブも見えています。
左写真のバルジも伊達ではありません。エアクリーナ部の逃げを作っています。
インパネの様子、ウッド仕上げ右端のメーターは現代の車両ではみられなくなったバキューム計。
右写真天井部、吊り下げ式のワイパーと右側にはスイッチが、電動式です。
ホイールカバーももちろん手作り、なんと木製です。 外側ヒンジのドアと灯篭型ウインカー、電気式。
エンブレムももちろん手作り、丁寧にたたいた跡がよく見えます。
この車両は製作当時非常に珍しい手作りの車として、
走行すると各地で声をかけられるほどの大人気となったそうです。
弊社ジロン自動車の大切なシンボルとして大切に、タワーショールーム内、
”NO.1”に常時保管しております。お声かけくだされば、いつでもご覧いただけます。
当時、製作に携わったメンバーも社員の中におりますので、面白い話が聞けるかも知れません。
創業者の好きな車に対する情熱や開拓者精神を忘れず、お客様のお力をお借りしまして、
皆様の役に立つ会社となるべく、一歩づつ成長して行ければと考えております。
ご紹介は
ジロン自動車株式会社
大広孝史でした。